2月6日はニュージーランドの祝日「ワイタンギ記念日」です。
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「ワイタンギ記念日」はどんな日?
ワイタンギ記念日は、ニュージーランドの建国記念日にあたる祝日です。1840年2月6日に、イギリスとニュージーランド先住民のマオリがワイタンギ条約に調印したことを記念しています。この条約はニュージーランド建国の文書ともいえます。
この条約により、ニュージーランドは大英帝国の一部となりました。またマオリの土地に対する権利が保証され、マオリにイギリス国民の権利が与えられました。
ワイタンギ記念日の当日には、調印を記念する式典などが行われます。その一方で、ニュージーランドで起こっている社会問題について抗議がなされる日でもあります。
近年では、条約の不履行や不平等、またマオリに対する差別などについて、デモ活動などの抗議運動が行われています。
ニュージーランドってどんなところ?
南太平洋の過ごしやすい島国
ニュージーランドは南太平洋の島国で、大きく分けて北島と南島、そして周辺の島々から構成されています。日本と同様に環太平洋造山帯の一部で、火山もあります。緯度は南緯40度ほどで高緯度ですが穏やかな気候を持ちます。冷涼な夏と温暖な冬からなるヨーロッパ的な西岸海洋性気候(温帯)です。
またオーストラリアと同様にイギリス連邦の構成国で、君主はイギリス国王が兼位します。2022年9月には、英国王チャールズ3世を新しい君主だと宣言しました。
ニュージーランドは世界屈指の農業国です。酪農や小麦の栽培が盛んで、羊肉や羊皮の生産量は世界3位を誇ります。また食料品が輸出の65%を占めると同時に、工業製品の多くを中国やオーストラリアからの輸入に頼っています。
自然条件を活かした再生可能エネルギー事業にも力を入れており、発電量の8割ほどを非化石エネルギーが担っています。(水力57%、地熱18%、風力5%など。)
圧倒的酪農大国ニュージーランド
ニュージーランドといえば羊を思い起こす人が多いでしょう。北島の全体や南島の東側で羊が多く飼育されており、全土で人口の5倍の羊がいるともされています。さすがに都市部に野良羊がいるわけではありませんが、郊外に少し出れば普通に羊がいる風景をみることができるそう。
羊の他にも牛、山羊(やぎ)、馬、鶏なども多く、輸出の4分の1以上は酪農品です。牛乳の生産量は2000万トンを超え世界8位、バターは世界4位です。
実はニュージーランドは近年ワインの評価も急速に上げています。四季のある温暖な気候や先進的な醸造技術によって高品質なワインが生産されています。白ブドウについては「ソーヴィニヨン・ブラン」、黒ブドウについては「ピノ・ノワール」が主要な品種とのこと。
基本データ
- 面積:26.8万平方キロメートル(日本の約0.7倍)
- 人口:482万人
- 首都:ウェリントン
- 言語:英語(公用語)、マオリ語(公用語)、サモア語
- 宗教:キリスト教51.1%、ヒンドゥー教1.6%、仏教1.3%、イスラム教1.0%
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)