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2月8日は「文化の日」(スロベニア共和国)

2月8日はスロベニア共和国の祝日「文化の日」です。

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「文化の日」はどんな日?

スロベニア北西部・クランスカ・ゴーラ

「文化の日」は、スロベニア最大の古典作家とされるスロベニアの詩人・フランツェ・プレシェーレン(1800〜1849)の死を記憶する祝日です。また、この日はスロベニア人の文化的功績を振り返る日でもあります。

プレシェーレンはソネットで知られ、彼の詩「祝杯」はスロベニアの国歌に採用されています。

「ソネット」とは、14行から成るヨーロッパの伝統的な定型詩のことです。

スロベニア首都・リュブリャナ

第二次世界大戦中にスロベニアが占領されている間、芸術家は弾圧され、表現することを禁じられていました。そのため、プレシェーレンの命日は、スロベニア文化を記憶するための中心的な日となったのです。終戦後、1945年に祝日に制定されました。

Žive naj vsi narodi

ki hrepene dočakat' dan,

da koder sonce hodi,

prepir iz sveta bo pregnan,

da rojak

prost bo vsak,

ne vrag, le sosed bo mejak!
すべての国に乾杯!

明るき日のため切望し働く者よ

太陽のもとで生きるものよ

世界から戦争は無くなるだろう

そう思うものよ

人類は自由に

敵ではなく隣人になる

上記がフランツェ・プレシェーレンの「祝杯」(一部)です。題名の通り、詩が杯の形をしています。
Wikipediaより)

スロベニア共和国ってどんなところ?

多様な地形、温帯の過ごしやすい国

スロベニア・ブレッド湖

スロベニアは中央ヨーロッパの国で、イタリアの付け根のあたりに位置しています。オーストリア、イタリア、ハンガリー、クロアチアに隣接しています。アルプスやカラヴァンケン山脈、パンノニア平原、地中海沿岸など、多種多様な地形を持っています

山間部や首都リュブリャナは内陸性の気候で、夏は涼しく、冬は0℃近くまで気温が下がります。一方で沿岸部は地中海性気候で、冬は温暖で雨が多く、夏は暑く乾燥した気候です。

スロベニア・シュピッチニクのぶどう園

農業はスロベニア経済の重要な部分を占めており、小麦、トウモロコシ、ブドウなどの作物が広く栽培されています。特にスロベニアのブドウ畑は有名で、国際的に輸出されているワインも生産しています。

旧ユーゴスラビアの優等生

スロベニア・ピラン

スロベニアは、1991年に旧ユーゴスラビアから独立しました。直後にユーゴスラビアと戦争状態となりますが、10日間程度で戦いは終わりました(十日間戦争)。もともとユーゴスラビア内で最も豊かな地域だったこともあり、独立後は経済的な強さを見せます

スロベニアは機械、電気機器、化学を中心とした産業部門が発達しています。また、観光や金融サービスなどのサービス業も盛んです。

スロベニア首都・リュブリャナ

スロベニアの経済は中央・東ヨーロッパで最も安定しており、過去数十年にわたり一貫して成長を続けています。2004年にEUに加盟し、2007年には通貨としてユーロを採用しました。スロベニアは、好調な経済と盤石なインフラにより、海外からの投資先としても人気を誇っています。

基本データ

  • 面積:2.0万平方キロメートル(日本の約20分の1)
  • 人口:208万人
  • 首都:リュブリャナ
  • 言語:スロベニア語(公用語)、クロアチア語、セルボクロアチア語など
  • 宗教:カトリック58%、正教3%、イスラム教2%

 

参考文献など

画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)

Wikipedia(スロベニア)

officeholidays.com

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