1月2日はハイチ共和国の祝日「先祖の日」です。
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「先祖の日」はどんな日?
ハイチでは、毎年1月2日を「先祖の日」としています。これは、自由のために闘ったハイチ人の祖先の犠牲を思い起こす日です。
ハイチはフランスの統治の下、長らく奴隷制によるプランテーション農業が続けられていました。そんな中、フランス革命(1789年~)を一つのきっかけとしてハイチ革命が起こります。1804年1月1日には独立を宣言し、フランスの統治下を脱しました。ここに、世界初の黒人共和国・中南米初の独立国が誕生したのです。
ハイチの人々は、ダンスをしたり、伝統的なスープ「joumou」をふるまったりして、独立記念日・新年そして「先祖の日」を祝うとのことです。
ハイチ共和国ってどんなところ?
中米に浮かぶ熱帯の島
ハイチ共和国は、中米のカリブ海に浮かぶ島国で、東のドミニカ共和国とともにイスパニョーラ島を構成しています。平均気温は年中20度台後半で、熱帯気候です。
農業や軽工業などが主要産業で、米、コーヒー豆、砂糖、バナナなどが主要な農産品です。写真にあるのはサワーソップという果物で、生やジュースで食べるそう。
参考:トゲトゲした見た目とは裏腹!栄養豊富なサワーソップの味や食べ方(外部リンク)
厳しい経済状況
ハイチは後発発展途上国であり、中南米で最も貧しい国の一つとされています。2021年には大統領が暗殺されるなど、政情不安が深刻化しています。また、地震やハリケーン、コレラ等の感染症の被害も多くあります。
国連のPKOにより治安の安定化が図られましたが、撤退後ギャングによる犯罪が頻発しています。国民の80%は貧困状態、約半数は栄養失調状態と、非常に厳しい状況が続いています。
基本データ
- 面積:2.8万平方キロメートル(日本の約15分の1)
- 人口:1,140.3万人
- 首都:ポルトープランス
- 言語:フランス語、ハイチ語
- 宗教:キリスト教83.2%、ブードゥー教
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)
bank-holidays.com
nationaltoday.com
Wikipedia(ハイチ)
Wikipedia(ハイチ革命)
Wikipedia(Soup joumou)