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1月3日は「新年休暇」(ロシア連邦)

1月3日はロシア連邦の祝日「新年休暇」です。

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「新年休暇」はどんな日?

ロシアでは、労働法により、12月30日から1月8日までの10日間が非労働期間とされています。以前は1月1日から5日までだったのですが、2012年に拡大されました。

赤の広場

ロシアでは、12月31日の夜は遅くに夕食をとるのが一般的で、ニシンやスパークリングワインなどの伝統的な食事を楽しみます。その後、23時55分になると大統領の演説がテレビで流れ、1年の功績をアピールします。0時になるとロシア国歌が流れ、花火を打ち上げたりクラッカーを鳴らしたりして新年を祝福するとのことです。

赤の広場の花火大会

ロシアには、「大みそかの過ごし方は、新年の過ごし方」(Как Новый год встретишь, так его и проведешь)という言葉があり、新年の1年間を良く過ごすために、大みそかは心配事をやめクリーンな状態でいなければいけません。また、元旦に寝過ごすとその1年は無意味に過ごすことになってしまうので、絶対に寝過ごしてはいけないとのこと。

ロシア連邦ってどんなところ?

天然資源と自然があふれる世界最大の国

バイカル, イルクーツク

ロシア連邦は世界最大の面積を持つ国であり、その国土はウラル山脈を隔ててアジアとヨーロッパにまたがっています。気候としては冷帯の地域が広く、例えば写真のイルクーツクでは年平均気温が0.9℃と非常に寒冷です。

「世界で最も寒い定住地」として知られる東部の村・オイミャコンでは、冬の平均気温は-50℃近く、水道が使えないなど想像を絶する環境で人が暮らしています。

ムルマンスク

産業は鉱業や鉄鋼業、機械工業が代表的です。原油埋蔵量は148億トンで世界6位、天然ガス埋蔵量に至っては37兆㎥で世界1位であり、天然資源には恵まれています。

「89の地方・24の共和国」

クリミア半島(ロシアが併合を主張している)

ロシアは”連邦”制の国家であり、構成する主体としては89あるとされています。サハ共和国、チェチェン共和国などは聞いたことがあるかもしれません。しかしこれには、ウクライナから併合したと主張しているクリミア共和国やルガンスク人民共和国なども含まれています。

国土が広大だと言っても、実際にはほとんどが寒冷地であり、ロシアにとっては満足のいく国土ではないのでしょう。実際、ロシアは不凍港(冬でも凍らない港)を求めて南下政策を続けています。2014年には、ウクライナからクリミア半島を併合したと一方的に宣言しました。

ウクライナへの侵攻や、チェチェン問題、国内でのテロなど様々な問題を抱える国家でもあります。

基本データ

  • 面積:1,709.8万平方キロメートル(日本の約45倍)
  • 人口:1億4,593.4万人
  • 首都:モスクワ
  • 言語:ロシア語(連邦公用語)、他100以上
  • 宗教:ロシア正教53.1%、イスラム教8.2%、カトリック1.0%など

 

参考文献など

画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)

timeanddate.com
lidenz.com
Wikipedia(オイミャコン)
Wikipedia(ロシアの共和国)
Wikipedia(ロシアによるクリミアの併合)

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