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1月7日は「エチオピアのクリスマス」(エチオピア連邦民主共和国)

1月7日はエチオピア連邦民主共和国の祝日「エチオピアのクリスマス」です。

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「エチオピアのクリスマス」はどんな日?

エチオピア正教会では、毎年1月7日にクリスマスを祝います。これはイエス・キリストが東方の三博士から訪問を受けた日をクリスマスとしているためです。

なお、クリスマスが1月7日というのはグレゴリオ暦を基準としています。エチオピア暦では、クリスマスは4月29日ということになります。(詳細は以下で)

エチオピアの伝統的なパン「ヒンバシャ(Himbasha)」
Temesgen Woldezion (edited by Merhawie Woldezion), CC BY-SA 2.5
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.5, via Wikimedia Commons

エチオピアの人たちは、クリスマスまでの43日間、断食を行います。肉・魚・卵を含まない料理を1日1回だけ食べるという生活です。クリスマス・ミサの後の食卓にはごちそうが並べられ、写真の「ヒンバシャ」もふるまわれます。カルダモンという香辛料が含まれる甘いパンです。

kelleaime.wordpress.com より

クリスマスの日の午後には、ガンナ(Ganna)と呼ばれる伝統的なスポーツが行われます。木の玉と曲がった棒でプレーするホッケーのようなスポーツです。伝説では、キリストの誕生が伝えられた時に羊飼いがしていた遊びが起源とされています。

エチオピア連邦民主共和国ってどんなところ?

東アフリカの農業国

エチオピア・ラリベラ(標高2,500メートル)

エチオピアは東アフリカの内陸国で、中央部は標高2,000~3,000メートルのエチオピア高原(アビシニア高原)、周囲は熱帯の低地となっています。雇用の7割を農業が占めており、コーヒー豆やとうもろこし、綿花などの栽培が盛んです。

中でもコーヒーは、エチオピア高原の雨と温暖な気候を活かして多く栽培されています。「モカコーヒー」知られ、フルーティーな香りが特徴です。エチオピアではコーヒーが日常に深く根付いており、お客を迎えるときは目の前で焙煎してもてなすとのこと。

1年が13か月ある!驚きのエチオピア暦

アディスアベバの教会

エチオピアには、Ge’ez暦という独自の暦(カレンダー)があり、日本などで使われているグレゴリオ暦とは制度が異なります。1月から12月がそれぞれ30日で、その後に13月として5~6日追加されます

さらに、新年・1月1日はグレゴリオ暦の9月11日にあたり、グレゴリオ暦に対して7年8か月遅れています。(閏年は少しずれる)つまり、エチオピア暦の2000年1月1日は、グレゴリオ暦の2007年9月11日です。

そして、1日の時間も異なります。エチオピアでは、他の国でいう朝の6時を0時としています。日の出とともに日付が変わり、日の入りの時間帯に正午を迎えるのです。

基本データ

  • 面積:110.4万平方キロメートル(日本の約2.9倍)
  • 人口:1億1,496万人
  • 首都:アディスアベバ
  • 言語:アムハラ語(公用語)、英語、オロモ語などおよそ80の言語
  • 宗教:キリスト教エチオピア正教43.5%、イスラム教33.9%

 

参考文献など

画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)

ejcra.org
bbc.com
Wikipedia(Ethiopian Calendar)

kelleaime.wordpress.com(フランス語)
whychristmas.com
Wikipedia(Himbasha)

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