1月9日はインド共和国・マニプール地方の祝日「マハーラージャ・ガンビール・シン記念日」です。
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「マハーラージャ・ガンビール・シン記念日」はどんな日?
マハーラージャ・ガンビール・シンは、インドの北東部にあった「マニプール王国」を支配した統治者です。「マハーラージャ」とは、サンスクリット語で偉大な王という意味の称号です。
マニプール王国はビルマ(現在のミャンマー)と近く、軍事的な脅威にさらされていました。1823年にはビルマがマニプール王国の征服をこころみ、大軍を送り込みます。これに対しガンビール・シンはイギリス政府と協力し、ビルマ軍を撤退させることに成功しました。
この戦いは、第一次英緬戦争として知られています(英緬:イギリスービルマ)。マニプール以外の地域でも戦火が広がり、イギリス・インド側の兵士1万5000人が亡くなりました。
1826年にはイギリスとビルマの間でヤンダボ条約が結ばれ、イギリス・インド側の勝利で終戦となりました。同条約の中でガンビール・シンはマニプール王国の王としての地位を保証され、1834年に亡くなるまで統治を続けました。
インド共和国ってどんなところ?
世界2位の人口を持つ急成長国
インドは南アジアに位置し、中国、パキスタン、バングラデシュなどと国境を接する国です。人口は13億8,000万人(2020年)で世界2位となっていますが、国連の予測によれば2023年にも中国を抜いて世界1位になるとされています。
各地方を見ると、北部にはヒマラヤの山岳地帯、中部には熱帯のデカン高原、パキスタン近くには乾燥帯が分布しています。この多様な気候を活かし、農業が盛んにおこなわれています。西海岸などでは季節風による多くの雨を使ったコメの生産が、デカン高原では綿花の生産が有名で、いずれも生産量は世界2位です。
また経済的に有力な新興国であるBRICSの一角をなし、急速な経済成長を遂げています。バンガロールを中心としてICT産業が発達しており、これは ①英語を話す人が多いこと、②アメリカが夜の時間帯に昼間であること、③数学教育が充実していること、④賃金が安いこと などが原因だと言われています。
歴史ある幅広い文化
インドでは、紀元前2600年ごろからインダス文明が栄えました。世界四大文明のひとつです。インダス川の氾濫や季節風を活かした農耕が行われていました。
紀元前5世紀にはガンジス川のほとりで仏教が成立しました。他にも、バラモン教(紀元前13世紀)やヒンドゥー教(4世紀)が生まれました。現在のインドでは8割の人がヒンドゥー教を信仰しています。
ヒンドゥー教の特徴の一つとして、川での沐浴が挙げられます。ガンジス川の水は聖水とされ、多くのヒンドゥー教徒が川に入ったり、川の水を飲んだりします。また、牛の神聖視、ヨガによる修行、カースト制など多くの独自の文化を持っています。
インドは映画大国でもあります。年間制作本数は世界一で、ムンバイの映画産業は「ボリウッド」と呼ばれています。歌やダンスのシーンが多いことを思い浮かべる方も多いでしょう。世界で高く評価されている映画も多く、「スラムドッグ$ミリオネア」は2009年のアカデミー賞で作品賞を含む8冠を手にしました。
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基本データ
- 面積:328.7万平方キロメートル(日本の約9倍)
- 人口:13億8,000万人
- 首都:デリー
- 言語:ヒンディー語(連邦公用語)41%、ベンガル語8.1%など憲法に記載された22言語の他、1万人以上が話す言語が100
- 宗教:ヒンドゥー教79.8%、イスラム教14.2%、キリスト教2.3%、シーク教1.7%など
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)