1月11日はモロッコ王国の祝日「独立宣言発表記念日」です。
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「独立宣言発表記念日」はどんな日?
モロッコでは、独立宣言を発表した日として1月11日が祝日になっています。これは、1944年1月11日に独立を要求する文書がフランス、アメリカ、イギリスに提出されたことが由来です。
モロッコは19世紀後半から、フランスやスペインなどのヨーロッパ列強の影響を強く受け始めました。1912年にはフランスの保護領となり、一部はスペインの支配下に置かれました。
民族闘争の中で、1944年には完全独立、民族統一、民主憲法を要求する宣言が発せられましたが、フランス総領事によって却下されました。また、宣言に署名した人や活動家が逮捕される事態にもなりました。
モロッコが完全に独立を果たすのは1957年ですが、この1944年の宣言も独立闘争の重要な一歩だとされているのです。
モロッコ王国ってどんなところ?
北西アフリカ、美しい建築と砂漠の国
モロッコはアフリカ北西の端にある国で、大西洋や地中海に面しています。沿岸部は地中海性気候ですが、南部はサハラ砂漠の乾燥気候となっています。
鉱業が盛んで、リン鉱石は世界2位の生産量を誇ります。他にも農業・漁業や観光業が盛んで、日本にはたこやまぐろを輸出しています。
モロッコは美しい建築でも知られる国ですが、特にシャウエンでは青く輝く街並みを見ることができます。なぜ青になったのかは諸説あり、イスラム教の神聖な色だから、涼しげだから、虫よけになるから、など様々な見解があります。
世界に広がるモロッコ料理
モロッコの有名な料理として、クスクスやタジンなどが挙げられます。クスクスは、小麦に水を含ませ小さな米粒のようにして蒸した料理、タジンは野菜や羊肉をタジン鍋で蒸し煮にする料理です。
モロッコ料理では牛肉や羊肉がよく用いられます。クミンやサフランなどの香辛料もよく使われますが、辛さは控えめなのが特徴です。色鮮やかな食材が使われることが多く、食欲をそそりますね。日本にもモロッコ料理店は多いので、探してみてはいかがでしょうか。
基本データ
- 面積:44.7万平方キロメートル(日本の約1.1倍)
- 人口:3,691万人
- 首都:ラバト
- 言語:アラビア語(公用語)、アマジグ語・ベルベル語(公用語)、フランス語、スペイン語
- 宗教:イスラム教スンナ派97%、シーア派2%
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)
moroccoembassy.org.au
officeholidays.com
hotels.his-j.com
Wikipedia(Proclamation of Independence of Morocco)
Wikipedia(モロッコ料理)