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1月13日は「憲法の日」(モンゴル国)

1月13日はモンゴル国の祝日「憲法の日」です。

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「憲法の日」はどんな日?

モンゴルの首都・ウランバートル

1992年1月13日、モンゴルは民主的な新しい憲法を採択しました。これを記念して、毎年1月13日が憲法の日とされています。新憲法の制定に伴い、モンゴルは社会主義をやめ、国名を「モンゴル人民共和国」から「モンゴル国」に改めました。

1989年に発生した、隣国ソ連の崩壊や東欧革命の影響によりモンゴル国内でも民主化運動が始まりました。一党独裁が終了し、市場経済・資本主義の導入が進められました

モンゴル 政府宮殿・国家大会議 議事堂

首都・ウランバートル中心部には、政府宮殿がある広場があります。スフバートル広場と呼ばれ、1921年に中国から独立を宣言した英雄、ダムディン・スフバートルの名前を冠しています。

モンゴル国ってどんなところ?

乾燥したかつての大帝国

モンゴル・ウブルハンガイ

モンゴルはアジア中央部の国であり、ロシアと中国に接しています。内陸性の厳しい乾燥気候に属し、夏は猛暑、冬は氷点下の寒さに見舞われます。国土は草原におおわれており、南部にはゴビ砂漠があります

鉱業や畜産業が盛んで、レアメタルの一種モリブデンの生産量は世界10位を誇ります。また、馬を400万頭以上飼育しており、これは世界4位の多さです

チンギス=ハン(パブリックドメイン)

1206年にはチンギス=ハンがモンゴル帝国を建国しました。東ヨーロッパから東南アジア、朝鮮半島に至るまで、ユーラシア大陸の広大な土地を支配する史上最大の帝国となりましたが、数百年かけて次第に縮小していきました。

なお、現在のモンゴル国は1万人程度の軍隊を有していますが、老朽化が進んでおり、航空戦力が0になるときもあるなど組織としての生き残りが課題になっています。また、軍隊とは別に国境警備隊もありますが、こちらは家畜が国境を越えたときの対応が主な任務のようです

ゲルは今でも現役

伝統的な住居「ゲル」は、フェルトやオオカミの毛皮で作られる移動式の家で、主に遊牧民が使っています。最近では太陽光パネルや蓄電池を持つゲルも増え、携帯電話も普及するなど近代化IT化が進んでいます。パラボラアンテナを設置し、テレビで日本でのモンゴル人力士の活躍を見ることも多いそう。

モンゴル・ウランバートル

ただし、もちろんゲルで暮らしている人ばかりではありません。首都・ウランバートルにはマンションが林立しています。遊牧民は全人口の2割で、そうでない人にとってはゲルは手ごろな住宅という感覚のようです。特に貧困層が住むというわけではなく、庶民的な家としてモンゴルの生活に定着しています。

基本データ

  • 面積:156.4万平方キロメートル(日本の約4.1倍)
  • 人口:328万人
  • 首都:ウランバートル
  • 言語:モンゴル語(公用語)、カザフ語
  • 宗教:伝統信仰32%、チベット仏教・ラマ教23%、イスラム教5%

 

参考文献など

画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)

montsame.mn
mongol-info-japan.net
athome.co.jp
Wikipedia(モンゴル国)
Wikipedia(ゲル(家屋))

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