1月

1月14日は「世界創造の日」(アブハジア自治共和国)

1月14日はアブハジア自治共和国の祝日「世界創造の日」です。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれることがあります。

「世界創造の日」はどんな日?

アブハジア・Ritsa湖

西アジアのアブハジア自治共和国では、独自の暦・アブハズ暦の旧正月として、1月14日が祝日となっています。

様々な儀式・祝賀行事を行うことで、日常生活とは違う行動を通した「『混沌』から『調和』への移行」が可能となるとのこと。アブハジア人の民間哲学では、自然現象と人間の活動は地球規模で繋がっているとのことで、毎年新年のタイミングで調和のとれた世界に戻すということなのでしょう。

儀式の様子
abkhazworld.com より © Thomas Thaytsuk

キャンドルを用いた儀式を行い、宴会では牛や鶏、またチーズやナッツの入ったパイが振舞われます。

家の神官である主人が、家族、人々、全地球の住民の平和と繁栄を祈ります。そしてそのお返しに、家族の神官として、家族全体のために良心に従って正しく生きることを約束するのです。

アブハジア自治共和国ってどんなところ?

西アジアの未承認国家

アブハジア自治共和国は、西アジアの国・ジョージアの一部であり、日本を含め多数の国が国として認めていない未承認国家です。ロシア、ニカラグア、ベネズエラ、ナウル、シリアが独立を認めています。

1992年に「アブハジア共和国」として独立を宣言しました。「アブハジア自治共和国」はジョージアなどの国際社会が使っている呼称で、独立国ではないという意味を持ちます。

黒海沿岸にあり、北にはカフカス山脈があります。温暖な気候を持ち、茶やワイン、果物の生産が盛んです。

アブハジア紛争

アブハジアは1992年7月23日に共和国として独立を宣言しましたが、国際社会の支持は得られず、グルジア(現在のジョージア)軍と戦闘状態に入りました。途中グルジア軍がアブハジアを制圧しますが、義勇軍の参戦やロシアの支援があり、93年9月にはアブハジア側が首都を陥落させました。

94年に停戦が成立しましたが、この紛争の中で民族浄化により3000人が命を落としました。また25万人から30万人の難民が発生しました。状況は進展せず、アブハジア側が一方的に独立を主張する状況が現在でも続いています。

基本データ

  • 面積:8,660平方キロメートル(日本の約44分の1)
  • 人口:24.5万人
  • 首都:スフミ
  • 言語:ロシア語、アブハズ語
  • 宗教:キリスト教、イスラム教スンナ派

 

参考文献など

画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)

bank-holidays.com
jam-news.net
abkhazworld.com
Wikipedia(アブハジア)

タイトルとURLをコピーしました