1月16日はインド共和国の祝日「ヒンドゥーの豊穣祭」です。
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「ヒンドゥーの豊穣祭」はどんな日?
毎年1月15日ごろ、インド全土で数日間にわたりヒンドゥー教の収穫祭が行われます。各地域で様々な名前があり、様々な習慣がありますが、春を迎えるにあたって収穫に感謝する祭りであることに変わりはありません。南インドのタミルナードゥ州では「ポンガル」と呼ばれ、祭りは最大で4日間にわたります。
タミルナードゥでは、2日目に祭りの名前でもある料理「ポンガル」がふるまわれます。これは米、ココナッツ、豆などで作る米料理で、サトウキビを使って甘くすることも多いようです。
神々に料理を捧げ、人々はそれを食べることで過去の罪を清めます。
3日目は「マトゥ・ポンガル」の日で、牛に感謝します。牛は農作業で重要な役割を果たしており、ヒンドゥー教では神聖視されています。牛に花輪などで飾り付けを施し、風呂に入れるとのこと。
4日目は「カヌム・ポンガル」と呼ばれ、農業の繁忙期や収穫の際にお世話になった家族や友人に感謝する日です。このように、南インドの人々は「ポンガル」の3~4日間をとても重要視しています。
インド共和国ってどんなところ?
世界2位の人口を持つ急成長国
インドは南アジアに位置し、中国、パキスタン、バングラデシュなどと国境を接する国です。人口は13億8,000万人(2020年)で世界2位となっていますが、国連の予測によれば2023年にも中国を抜いて世界1位になるとされています。
各地方を見ると、北部にはヒマラヤの山岳地帯、中部には熱帯のデカン高原、パキスタン近くには乾燥帯が分布しています。この多様な気候を活かし、農業が盛んにおこなわれています。西海岸などでは季節風による多くの雨を使ったコメの生産が、デカン高原では綿花の生産が有名で、いずれも生産量は世界2位です。
また経済的に有力な新興国であるBRICSの一角をなし、急速な経済成長を遂げています。バンガロールを中心としてICT産業が発達しており、これは ①英語を話す人が多いこと、②アメリカが夜の時間帯に昼間であること、③数学教育が充実していること、④賃金が安いこと などが原因だと言われています。
歴史ある幅広い文化
インドでは、紀元前2600年ごろからインダス文明が栄えました。世界四大文明のひとつです。インダス川の氾濫や季節風を活かした農耕が行われていました。
紀元前5世紀にはガンジス川のほとりで仏教が成立しました。他にも、バラモン教(紀元前13世紀)やヒンドゥー教(4世紀)が生まれました。現在のインドでは8割の人がヒンドゥー教を信仰しています。
ヒンドゥー教の特徴の一つとして、川での沐浴が挙げられます。ガンジス川の水は聖水とされ、多くのヒンドゥー教徒が川に入ったり、川の水を飲んだりします。また、牛の神聖視、ヨガによる修行、カースト制など多くの独自の文化を持っています。
インドは映画大国でもあります。年間制作本数は世界一で、ムンバイの映画産業は「ボリウッド」と呼ばれています。歌やダンスのシーンが多いことを思い浮かべる方も多いでしょう。世界で高く評価されている映画も多く、「スラムドッグ$ミリオネア」は2009年のアカデミー賞で作品賞を含む8冠を手にしました。
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基本データ
- 面積:328.7万平方キロメートル(日本の約9倍)
- 人口:13億8,000万人
- 首都:デリー
- 言語:ヒンディー語(連邦公用語)41%、ベンガル語8.1%など憲法に記載された22言語の他、1万人以上が話す言語が100
- 宗教:ヒンドゥー教79.8%、イスラム教14.2%、キリスト教2.3%、シーク教1.7%など
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)
JETRO
miraic.jp
eiga.com
Wikipedia(ヒンドゥー教)
officeholidays.com
Wikipedia(Pongal(dish))
Wikipedia(மாட்டுப் பொங்கல்)(タミル語)