1月17日はアメリカ合衆国の祝日「マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの日」です。
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「マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの日」はどんな日?
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの日は、毎年1月・第3月曜日にアメリカ全土で祝われる祝日です。アメリカの公民権運動の指導者であるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)の人生と功績を祝う日とされています。
1955年にアラバマ州モンゴメリーで発生した、黒人が白人にバスの座席を譲らなかったことで逮捕されるという事件をきっかけとして、公民権運動が一気に広がりを見せました。キング牧師は運動を率いるリーダーとなり、1963年には「ワシントン大行進」において演説を行いました。有名な「I Have a Dream」(私には夢がある)演説です。非暴力による抗議を支持し、ノーベル平和賞を受賞した最年少の男性となりました。
演説の翌年には、合衆国議会によって公民権法が制定されました。しかし1968年、キング牧師は暗殺という形で生涯を終えました。39歳でした。
1983年に彼の功績をたたえるための祝日が制定され、2000年からは全ての州で実施されました。比較的新しい祝日であり伝統的な行事などはありませんが、学校によっては、キング牧師の業績や人種差別に対する闘いについて考える日にしているとのことです。
アメリカ合衆国ってどんなところ?
経済・資源・軍事全てをもった超大国
アメリカは世界3位の国土面積・人口を持つ北米大陸の国です。経済面ではGDPが20兆ドル(2000兆円以上)を超え、世界1位の経済大国です。またアメリカの通貨であるドルは基軸通貨と呼ばれ、USドルは世界中の貿易や商取引で最も広く使われています。
同時に世界最大の農業国でもあり、食料という点でも世界に多大な影響を与えています。機械化を進めた生産性の高い農業・畜産業により、とうもろこしや大豆、牛乳(全て世界1位)をはじめ多くの作物で圧倒的な生産量を誇ります。
天然資源も豊富であり、原油・天然ガスの生産量はともに世界1位。ただし使用量も多いため輸入も行っています。
軍事力も世界1位と言われ、年間の軍事予算は7000億ドル、世界170以上の国に駐留し海外だけで800の基地を持ちます。日本にも5万人以上の兵士が駐留しています。
「人種のるつぼ」
多民族国家のアメリカ、特にニューヨークを象徴して、「人種のるつぼ」という言葉がしばしば使われます。「るつぼ」とは高温で様々な材料を溶かして混ぜ合わせる容器のことであり、文化が混ざり合っていくことをこれになぞらえています。
実際、アメリカには幅広い民族の人々がおり、白人、黒人、アジア系、ヒスパニック、先住民族など実に多種多様です。
ただ、最近では文化は融合せずただ混ざっているだけだという考え方から、ニューヨークは「るつぼ」ではなく「人種のサラダボウル」と言われることが多いようです。様々な野菜や素材を混ぜ合わせても溶け合うことはないサラダボウルに例えているのですね。
基本データ
- 面積:983万平方キロメートル(日本の約26倍)
- 人口:3億3,000万人
- 首都:ワシントンD.C.
- 言語:英語、スペイン語、中国語、タガログ語、フランス語など
- 宗教:プロテスタント51.3%、カトリック23.9%、キリスト教モルモン教1.7%、ユダヤ教1.7%
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)
iima.or.jp
Wikipedia(アメリカ軍)
Wikipedia(人種のるつぼ)
Wikipedia(Salad bowl (cultural idea))
timeanddate.com
huffingtonpost.jp
Wikipedia(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)