1月18日はマレーシアの祝日「タイプーサムの祭り」です。
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「タイプーサムの祭り」はどんな日?
「タイプ―サム」はヒンドゥー教の祭りで、マレーシアをはじめ、スリランカやインドの一部などで祝日となっています。ヒンドゥー教における古代の神「ムルガン」を称えるために行われる祭りです。
ムルガン神はシヴァ神の息子とされ、「神の槍」で邪悪な悪魔を倒したと伝えられています。タイプーサムの日はこのムルガン神の誕生日だと信じられています。
ヒンドゥー教では懺悔と感謝の日とされており、信者は祭りの48日前から祈りや断食などによって身を清め、祭りの準備をします。
当日には毎年100万人以上のヒンドゥー教徒が様々な寺院に集まって祝います。ミルクの入った鍋を頭にのせて4キロの行列を歩く行事が、1世紀以上にわたって続けられているとのこと。
マレーシアってどんなところ?
東南アジア・熱帯の急成長国
マレーシアは東南アジアの赤道近くに位置する国で、マレー半島とボルネオ島の北部からなります。国土の7割が熱帯雨林におおわれており、四季はなく、24℃から32℃の日が続きます。
マレー系、中国系、インド系と様々な民族が暮らしています。また、国王がいますが5年ごとに9州のスルタンの中から選挙で国王を選ぶという特徴的な制度をもっています。
熱帯雨林を活かした天然ゴムやパーム油の生産が盛んです。20世紀中盤までは天然ゴムのような一次産品に依存していましたが、80年代以降は工業化を進め経済成長を遂げました。現在は輸出の半分ほどが機械製品となっています。
近代都市に宗教がとけこむ首都
首都・クアラルンプールの中心部には「ペトロナスツインタワー」がそびえます。高さは452mあり、ビルから見るマレーシアの夜景も圧巻です。ちなみに、ツインタワーのうち片方は日本の建設会社が建てたそう。
クアラルンプールはかなり発展した近代都市ではありますが、その中にも多くの宗教施設があります。チャイナタウンの中には仏教・儒教の寺院「天后宮」があり、またイスラム教のモスクもあって観光名所となっています。
国内には先ほど紹介したようなヒンドゥー教の寺院も多くあります。マレーシアが多民族複合国家であることをよく実感できますね。
基本データ
- 面積:33万平方キロメートル(日本の約0.9倍)
- 人口:3,237万人
- 首都:クアラルンプール
- 言語:マレー語(公用語)、英語、中国語、タミル語
- 宗教:イスラム教60.4%、仏教19.2%、キリスト教9.1%、ヒンドゥー教6.3%、儒教・道教2.6%
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)
officeholidays.com
varnam.my
Wikipedia(Thaipusam)
Wikipedia(Kartikeya)