1月19日はエチオピア連邦民主共和国の祝日「ティムカット」です。
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「ティムカット」はどんな日?
「ティムカット」はエチオピア正教会の祝祭日であり、ヨルダン川でのイエスの洗礼を祝うものです。一般的な正教会では「エピファニー」と呼ばれ、クリスマス、イースターと並ぶ正教会の3大祝祭の一つとされます。
ティムカットでは洗礼の儀式の再現が行われます。儀式は午前2時ごろから行われ、川などで水に入って洗礼の誓いを行う人もいます。
また、式典では聖職者が様々な色合いのローブを着て讃美歌を演奏します。信者たちは行進や歌・踊りで祝います。その後は家に帰り、ごちそうを食べるとのこと。
なお、ティムカットは2019年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。
エチオピア連邦民主共和国ってどんなところ?
東アフリカの農業国
エチオピアは東アフリカの内陸国で、中央部は標高2,000~3,000メートルのエチオピア高原(アビシニア高原)、周囲は熱帯の低地となっています。雇用の7割を農業が占めており、コーヒー豆やとうもろこし、綿花などの栽培が盛んです。
中でもコーヒーは、エチオピア高原の雨と温暖な気候を活かして多く栽培されています。「モカコーヒー」で知られ、フルーティーな香りが特徴です。エチオピアではコーヒーが日常に深く根付いており、お客を迎えるときは目の前で焙煎してもてなすとのこと。
1年が13か月ある!驚きのエチオピア暦
エチオピアには、Ge’ez暦という独自の暦(カレンダー)があり、日本などで使われているグレゴリオ暦とは制度が異なります。1月から12月がそれぞれ30日で、その後に13月として5~6日追加されます。
さらに、新年・1月1日はグレゴリオ暦の9月11日にあたり、グレゴリオ暦に対して7年8か月遅れています。(閏年は少しずれる)つまり、エチオピア暦の2000年1月1日は、グレゴリオ暦の2007年9月11日です。
そして、1日の時間も異なります。エチオピアでは、他の国でいう朝の6時を0時としています。日の出とともに日付が変わり、日の入りの時間帯に正午を迎えるのです。
基本データ
- 面積:110.4万平方キロメートル(日本の約2.9倍)
- 人口:1億1,496万人
- 首都:アディスアベバ
- 言語:アムハラ語(公用語)、英語、オロモ語などおよそ80の言語
- 宗教:キリスト教エチオピア正教43.5%、イスラム教33.9%
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)