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1月20日は「英雄の日」(ギニアビサウ共和国)

1月20日はギニアビサウ共和国の祝日「英雄の日」です。

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「英雄の日」はどんな日?

カーボベルデにあるカブラルの肖像画
By Balou46 – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38984898

ともにアフリカの国であるギニアビサウとカーボベルデでは、1月20日を「英雄の日」として祝日としています。これは独立に貢献した全ての英雄を称える日ですが、特に両国の英雄であるアミルカル・カブラルの命日を記念するものです

ギニアビサウは1446年から長きにわたりポルトガルの植民地でした。1956年にギニア=カーボベルデ独立アフリカ党(PAIGC)が結成され、カブラルはゲリラ運動の主導者となります

PAIGC軍がギニアビサウの国旗を掲げる様子(1974年)
By João Carvalho – Own work. Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=475079

カブラルは軍事訓練、食糧供給、医療などの効率的なシステムを確立していきました。独立戦争の末、ギニアビサウは1973年9月に独立を宣言し、翌年にポルトガルがこれを承認しました。

しかし、カブラルは1973年1月20日に暗殺されました。彼はギニアビサウの独立を見ることなく生涯を終えたのです。ギニアビサウの初代大統領には、遺志を継いだカブラルの弟が就任しました。カブラルは、アフリカで最も優れた反植民地主義指導者の一人とされています

ギニアビサウ共和国ってどんなところ?

アフリカの西端・サバンナとマングローブの国

By jbdodane – 20130611-DSC_9018, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=29235162

ギニアビサウはアフリカの西端に位置する熱帯の国です。サバンナや熱帯雨林におおわれた内陸部と、マングローブが広がる沿岸部、島しょ部からなります。

6月~11月は雨期ですが、12月~5月は貿易風によりかなり乾燥した気候が続きます。

ギニアビサウのマンゴー

農業や漁業が盛んで、米、カシューナッツ、えび、いかなどが主な生産品です。輸出の95%は食料品が占めています。

ただ国内の食料をまかなえるほどの生産ではなく、また他にこれといった産業がほとんどないため、世界で最も貧しい国の一つとされています

カシューナッツに依存する経済

ギニアビサウ第二の都市・ガブ
By (WT-en) Pis bus at English Wikivoyage – Own work, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=23506608

ギニアビサウはカシューナッツの生産が盛んで、世界6位の生産量を誇ります。カシューナッツの「カシュー」はギニアビサウの「カシュー地方」が由来とする説もあるそう。

輸出の大半はカシューナッツであり、人口の75%がカシューナッツ経済に依存しているとも言われています。

カシューナッツの実。
By Abhishek Jacob – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12698315

ちなみに、カシューナッツは木になる果実の種子の部分です。果肉の部分はカシューアップルと呼ばれ、ギニアビサウではジュースなどにもされているようです。

基本データ

  • 面積:3.6万平方キロメートル(日本の約10分の1)
  • 人口:197万人
  • 首都:ビサウ
  • 言語:ポルトガル語(公用語)、ギニアビサウ=クレオール語、バランタ語など
  • 宗教:伝統信仰49%、イスラム教42%

 

参考文献など

画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)

officeholidays.com
mintageworld.com
mofa.go.jp(PDF)
yoshi-p.co.jp
Wikipedia(Amílcar Cabral)
Wikipedia(Guinea-Bissau)

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