1月22日はボリビア多民族国の祝日「多民族国建国記念日」です。
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「多民族国建国記念日」はどんな日?
ボリビアでは、2009年1月22日に新しい憲法が採択されました。また、これに伴い国名も「ボリビア共和国」から「ボリビア多民族国」に変更されました。
これを祝し、2010年から毎年1月22日が「多民族国建国記念日」として祝日となっています。
ボリビアでは2006年1月22日に先住民族で初めてエボ・モラレス大統領が就任しました。モラレス大統領は憲法の改正を主導し、新憲法に先住民族の権利の確立や教育行政の向上などを盛り込みました。現代ボリビアの多文化性を内外に宣言するものとなっています。
モラレス大統領はその後2019年まで大統領職を続けましたが、19年には事実上のクーデターで辞任しメキシコに亡命しました。後任の暫定大統領はその後2021年に逮捕されるなど、一時国内は混乱しましたが、現在は落ち着きを取り戻しています。
ボリビア多民族国ってどんなところ?
南米・高山と熱帯雨林の国
ボリビアは南アメリカの内陸国で、東部には低地の熱帯雨林が、西部は高山気候で乾燥したアンデス地方が広がっています。アンデス山脈には6,000メートル級の山々が連なっています。
首都ラパスの標高は3,630メートルで、世界で最も標高の高い首都となっています。
アンデス山脈ではラマ(リャマ)が家畜として長く飼われてきました。荷物の運搬をさせたり、毛皮を衣服にしたりします。最近ではラマ肉が低脂肪・高たんぱくだと人気が出ているようです。
ボリビアの主な産業は鉱業や農業で、亜鉛やすずが主要産品となっています。農業では米や大豆の生産が盛んです。
ウユニ塩湖の絶景
ボリビアの中西部には、南北100キロメートル・東西250キロメートルに及ぶ広大な塩の大地、ウユニ塩湖があります。アンデス山脈が隆起したときに、大量の海水がそのまま残って干上がったことで形成されました。
あまりに広大で何もないため、運転は地元のガイドに頼まないと危険とのこと。また現地の車は水没しないように車高が高くされているそうです。
ウユニ塩湖の中央部には「魚島」というサボテンにおおわれた島があります。その昔、自動車がなくラマで移動していたころは、重要な休息の場所になっていました。
基本データ
- 面積:110万平方キロメートル(日本の約3倍)
- 人口:1,167万人
- 首都:ラパス(事実上;憲法上はスクレ)
- 言語:スペイン語(公用語)、ケチュア語・アイマラ語など先住民の言語(36が公用語)
- 宗教:カトリック78%、プロテスタント・独立派キリスト教16%
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)
officeholidays.com
Wikipedia(ボリビア)
Wikipedia(リャマ)
Wikipedia(ウユニ)