1月29日は台湾の祝日「春節(旧正月)」です。
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「春節(旧正月)」はどんな日?
台湾などの中華圏の国・地域では旧暦で正月を祝います。これが「春節」です。年によって違いはありますが、2023年の場合1月20日から29日までが休日となっています。
春節は冬至のあとの2番目の新月の日から始まります。すなわち、開始日は1月21日から2月21日までの間で変わります。中国国内だけでも期間中に4億人以上の人々が都市から農村に戻るという、世界最大の人の移動が起こるイベントです。
春節を迎えると、人々は縁起が良いとされる紅色の服に身を包み魚の丸焼きなどをふるまいます。中国語の「魚」は「余る」という言葉に似ているため、魚を食べるとお金が余って幸運になるとされているのです。
他にも、「紅包(ホンバオ)」と呼ばれる古くからの風習が行われます。これは、結婚した夫婦が子供や未婚の大人に赤い封筒でお金を渡すというもので、お年玉のイメージですね。近年ではデジタル化により、2017年の春節にはWeChatなどのソーシャルメディアを通じて142億個のデジタル紅包が送られたとのこと。
台湾ってどんなところ?
中華民国が統治する東アジアの島
台湾は台湾本島や周辺の島々からなる地域の名前であり、中華民国が統治をおこなっています。日本を含めた多くの国は中華民国を国家として承認してはいませんが、中国の一部であるかについて日本は明言していません。
中国と台湾では政治制度に大きな違いがあり、台湾は高度な民主主義を持っているとされています。文化については、中国の文化を主体にしつつ他の日本や東南アジア系の国の影響も受け、多彩なものとなっています。
気候は平地については高温多湿で、山間部には熱帯から寒帯まで幅広く分布します。豊富な降水量を活かした米の生産が盛んです。また気温が高い地域ではパイナップル作りも盛んで、世界の1.5%を生産しています。
電子部品や化学品、機械製品の生産が非常に多く、特に半導体の世界シェアは50%を超えます。高い技術力を持つ台湾のTSMCは世界で最も大きな半導体製造メーカーのひとつとなっています。政府が積極的に半導体産業の成長を後押しさせ、台湾が世界に誇る産業となりました。
台湾を走る新幹線
台湾の北部・台北から南部・高雄までを貫くのが台湾高速鉄道です。345キロメートルを最高時速300キロで駆け抜けます。2007年に開業し在来線で4時間のところを最速1時間30分に短縮しました。
画像を見てお分かりかもしれませんが、この台湾高速鉄道は日本の新幹線が輸出されています。東海道・山陽新幹線の700系をベースとしており、やはり非常に似ていることが分かります。
導入にあたってはヨーロッパと日本で激しい競争がありました。結果としては地震対策に強みがあることなどが理由となって日本の新幹線の採用が決まりました。
ただ、どの国のものを採用するかは政治問題となり、非常に混乱した状況となりました。車両やシステムは日本のものでも、券売機はフランス製などということもあったということです。
基本データ
- 面積:3.6万平方キロメートル(日本の約10分の1)
- 人口:2,382万人
- 首都:台北
- 言語:中国語、少数民族の言語
- 宗教:仏教、道教、キリスト教、一貫道
参考文献など
画像:Unsplash(特記なき場合)
データブック オブ・ザ・ワールド 2022(二宮書店)
officeholidays.com
Wikipedia(台湾)
Wikipedia(一つの中国)
Wikipedia(台湾積体電路製造)
Wikipedia(台湾高速鉄道)