1月30日は「ネルソン記念日」（ニュージーランド）

1月30日はニュージーランドの祝日「ネルソン記念日」です。

この祝日は年によって日が異なります。2023年の日付で紹介しています。

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「ネルソン記念日」はどんな日？

「ネルソン記念日」はニュージーランドの南島北東部にある都市、ネルソンの祝日です。毎年2月1日に最も近い月曜日に祝われます。1842年2月1日、イギリスから最初の船「フィフシャー号」が到着したことを記念しています。

ニュージーランドでは、1981年に祝日法が制定されました。これにより各自治体で、各植民地の最初の入植者の上陸記念日を祝う「州記念日」を定めています。ネルソン記念日もその一つです。

ネルソンは、ニュージーランド内で人が定住する都市として2番目に古い都市です。現在ネルソンとして知られている地域に初めてヨーロッパ人が入植したのは、イギリスでニュージーランドの植民地化のため設立された「ニュージーランド会社」の人たちでした。

イギリスからニュージーランドへの旅路はかなりの苦難を伴うものでした。フィフシャー号は、1841年9月17日に170人の乗客を乗せてロンドンを出航し翌年2月1日に到着しました。4ヵ月半の航海の間に熱病が発生し、17人が死亡しました。いっぽうで5人の赤ちゃんが生まれたとのことです。

ニュージーランドは南太平洋の島国で、大きく分けて北島と南島、そして周辺の島々から構成されています。日本と同様に環太平洋造山帯の一部で、火山もあります。緯度は南緯40度ほどで高緯度ですが穏やかな気候を持ちます。冷涼な夏と温暖な冬からなるヨーロッパ的な西岸海洋性気候（温帯）です。

またオーストラリアと同様にイギリス連邦の構成国で、君主はイギリス国王が兼位します。2022年9月には、英国王チャールズ3世を新しい君主だと宣言しました。

ニュージーランドは世界屈指の農業国です。酪農や小麦の栽培が盛んで、羊肉や羊皮の生産量は世界3位を誇ります。また食料品が輸出の65％を占めると同時に、工業製品の多くを中国やオーストラリアからの輸入に頼っています。

自然条件を活かした再生可能エネルギー事業にも力を入れており、発電量の8割ほどを非化石エネルギーが担っています。（水力57％、地熱18％、風力5％など。）

ニュージーランドといえば羊を思い起こす人が多いでしょう。北島の全体や南島の東側で羊が多く飼育されており、全土で人口の5倍の羊がいるともされています。さすがに都市部に野良羊がいるわけではありませんが、郊外に少し出れば普通に羊がいる風景をみることができるそう。

羊の他にも牛、山羊（やぎ）、馬、鶏なども多く、輸出の4分の1以上は酪農品です。牛乳の生産量は2000万トンを超え世界8位、バターは世界4位です。

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実はニュージーランドは近年ワインの評価も急速に上げています。四季のある温暖な気候や先進的な醸造技術によって高品質なワインが生産されています。白ブドウについては「ソーヴィニヨン・ブラン」、黒ブドウについては「ピノ・ノワール」が主要な品種とのこと。

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画像：Unsplash（特記なき場合）
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